ソーシャルレンディングサービス クラウドバンクを使った感想
皆さん!クラウドファンディング(略してクラファン)が人気ワードですね。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング様の購入型クラウドファンディングの利用状況に関するアンケート結果(2020年9月30日)によると
クラウドファンディングの認知度は20代以上の男女で42%、全体では5.4%が購入型クラウドファンディング、5.1%が寄付型クラウドファンディング、1.6%が金融型クラウドファンディングの支援を行った経験をされたことがあるんだとか。
筆者もこの数少ないクラウドファンディングの中の融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)であるクラウドバンクという会社のサービスを使ったことがあり、実際に使ってみて感じた事や始めたきっかけについて語っていきたいと思い、記事を作成しましたので、よければご覧ください。
用語説明
クラウドファンディングとは
そもそもの用語が分からない!という方向けにウィキペディア様より用語のご説明を記載させて頂いております。分かっている方は読み飛ばして頂いて構いません。
クラウドファンディングは、群衆と資金調達を組み合わせた造語である。
不特定多数の人が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する。
ウィキペディア
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディング(peer-to-peer lending、social lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(borrower:ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(lender:レンダー)を結びつける融資仲介サービスである。類似のサービスに、投資型クラウドファンディングがある。貸金業法の金銭消費貸借契約を伴うものや株式投資型などの形態がある。
ウィキペディア
主なソーシャルレンディングサービス
下記のサイトがわかりやすかったのでご案内しておきます。
投資型クラウドファンディング8社徹底比較!リターン・低リスク・信用度の高いクラファンは?
クラウドバンクの運用実績
クラウドバンクで実際に運用していた実績について紹介させていただきます。
2017年12月27日に初めての投資(1万円)を始めました。
初めて投資したファンドは太陽光発電ファンド219号でした。
最初の投資額は1万円だけでしたが、その後、ファンドからの配当金で利益が出てきた為、少しずつ投資額を増やしていきました。
ボーナス等も途中で資金として投入し、最終的には70万程度の入金を行いましたが、後述の理由(きっかけ)があり、ファンドが終了していったタイミングで順次撤退(現金化)を行いました。貸し倒れ等は0件だったことも実績としてご紹介させていただきます。
クラウドバンクを始めたきっかけ
会社の人に本を薦めて頂いたのがきっかけ
クラウドファンディングではじめる1万円投資
クラウドバンクのメリット
- 少額から投資が可能
- 実績が豊富
- 髙い利回り
- アプリを利用していると通知が来る
- 取引明細の保持期間が長い
こちらは記事を書いていて気づいたのですが、今現在(2021年10月28日)でも、投資を始めた頃の2017年12月27日の取引明細のデータがダウンロード出来ます。
大体、2年ほどしか取引記録を保持してくれない企業が多いのですが、クラウドバンクはその点ではずば抜けているなと感じました。
クラウドバンクのデメリット
- 損失が出る場合がある
- 過去に行政処分を受けた事がある
行政処分の内容を詳しく開設しているサイトを見つけたのでご紹介させていただきます。
クラウドバンクが行政処分を2回受けた理由は?|復活の理由まで解説|SL投資法典
ただ、その後も実績をしっかり出せており、信頼は回復しつつあると思っておりますので、
こちらについてはさほど大きなデメリットにはならないと思います。
- 募集テーマの偏りが大きい
実際に投資をしたファンドのカテゴリとしてはバイオマス、上場企業支援、中小企業支援、水力発電、風力発電、太陽光発電、不動産といった形だったのですが、筆者が投資したファンドとしては圧倒的に太陽光発電が多く、ついで不動産、中小企業支援に投資をしていました。
こういったように投資対象に偏りがある事については留意する必要があると思います。
- 一度始めると自由に換金出来ない
クラウドバンクではファンドによりますが、短くて4ヶ月、長いファンドですと2年近く資金拘束をされるものもあります。
余剰資金でやっている方は資金拘束がされても問題は無いと思いますが、誤って必要資金を投入された方や、別の投資手法を試したいと思った時にすぐに換金が出来ないというのはリスクだと感じました。
- ドルの出金手数料が髙い
ドル建てのファンドへ投資をしたことがあったのですが、出金時に6,500円かかると書いてあり、びっくりした事がありました。
クラウドバンクをやめたきっかけ
私がクラウドバンクをやめたきっかけとしては、大きくは3つの要因があります。
SBIソーシャルレンディングの撤退
ソーシャルレンディングサービス大手のSBIホールディングス株式会社が5月に撤退されました。(詳細はこちら)
大手と言ってもどれぐらいの取り扱いだったのかと調べてみると、2021年10月15日現在でオーダーメード型ファンドと不動産担保ローン事業者ファンドの貸付総額を併せて1,682億の取り扱いがあったようで、クラウドバンクが2021年11月現在で1,584億円となっている所を見るとたしかに大手だったんだなと分かります。
そして、このあとの内容が投資手法に疑問符が付いた気づきになりました。
ソーシャルレンディング会社の行政処分
ソーシャルレンディング市場では2017年以降で6社が行政処分を受けているようで
この投資手法が本当に大丈夫なのか、疑問符が付いた事もきっかけの一つになります。
クラウドバンク自体を批判しているわけではないので、その点はご理解下さい。
外国株投資が軌道に乗っていたから
今現在も持っている、VTI,VYM,SPYDという米国ETFが文句なしに育ってくれているので、
敢えてさらにリスクを掛ける必要がないんじゃないかと思ったのもきっかけの一つとなっています。
もともと株式投資をずっとやってきているので、これからも株式投資で良いのでは?と思い、やめた形になります。
これに関しては人それぞれの投資スタンスや考え方によると思いますので、一概に○○さんが言ってたからとか鵜呑みにするのではなく、各個人事に自己責任で投資手法を確立されていけばいいと感じていますし、あくまで個人の感想と思っていただければ幸いです。
まとめ
- クラウドバンクの融資元本回収率100%は安心材料ですが、今後も約束されている訳ではない。
- ドル建てファンドについては、為替リスクなど、十分検討をした上で投資したほうが良い。
- 分配金が雑所得扱いであることに注意が必要。
クラウドバンクに投資してみて思った事や感じたことについて書いてみました。
クラウドバンク自体は儲けさせて頂いたので感謝しているのですが、筆者の心変わりによってやめた例になります。
もし他の人でクラウドバンクに投資されようとされている方がいても、否定する材料が外部環境ぐらいで
クラウドバンク自身にはドルの出金手数料が髙いなど、ちょっと気になる所はありましたが、
運用期間中はブラウザなども使いやすく、運用報告書も簡単に印刷出来たため、使い勝手の良いサイトでした。
また、上記の通り、儲けもでたのでとりあえず余剰資金でかつ少額(1万円ぐらい)でやってみることをオススメするかなぁと思いました。